2015年2月24日火曜日

オーツキ食堂と真夜中


家から徒歩3分の場所にあるその食堂は、
移転にあたって、昨日の深夜でこれまでの場所での営業を
終了した。

最後の瞬間は、そのお店らしく、
愛らしい人達が集って、あたたかく、なんとなく
終わっていった。


個人営業の飲食店が多い街ではあるけれども、
夜が早いのが意外な特徴で、
遅くまで営業をしていたそのお店を、
私たちは我が家のダイニングのように愛していた。

楽しい気持ちの日も、へとへとの日も。
心がざわざわとする日も、大仕事が終わってほっとした日も、
なんとなく悲しい日も。

そこにあって、
店主のオーツキさんが、
ふわふわとした感じでそこにいて、
ビールとワインと、
ごはんがあって。

いつも一息ついていた。


真夜中に、
読みかけの本を持って、
パジャマみたいな格好で
ひとりで静かにしていると、
とても平和な気持ちになった。

ふと知り合いがやってきて、
山盛りのフライドポテトを分けたりして、
なんだかこどもの頃みたいな気持ちになったりした。


さっきまで、にこにことお客さんをサービスしていた、
飲食店の人達が、付かず離れずの距離感で平和的に
一息をつくオーツキ食堂の真夜中は、
いつもとても、やさしかった。

2014年7月7日月曜日

THINGS around GOCHISO


8月2日・3日に渋谷のhaus&terrasseにて企画展を開催します。

今回はわたしがメンバーのFOOD unit GOCHISOが
すきなものや、ことや、ひとを集めた企画。

会場には大きな大きなテラスがあって、
そこから見える景色は、まるで東京ではないみたい。


GOCHISOが夏の間だけ営む小さなカフェ。
おいしいものを食べたり飲んだり、
なかよしとおしゃべりして、
わいわいと、ゆったりと、過ごしながら
「今日も暑いなぁ。」と考えたりする。


すっかり気に入ってしまったその場所は、
夏の空にきっとぴったりだろうと
まだ寒かった頃から始動したプロジェクト。


tobari という
一枚の布で日常の世界の空気を
変えてみせてくれる作家さんが、
今回のためにお台所まわりの布ものを
いろいろに作ってくれる予定です。

エプロンの生地は遠くリトアニアから、
とても上質なものを取り寄せて製作中。

DMで使われているプレイスマットも
彼の作品のひとつです。
スープを置いた瞬間の、「はっ」とした気持ちを
ぜひみなさんにもお届けしたいです。

ほかの作品も、とてもとても楽しみ。


そして、ケータリングでもよく使っている
父のウッドボードも販売する予定。

材木屋さんを営む実家で、
長い間大切に寝かせていた国産の天然木を
今回のために板にひいてもらいました。

毎日の食卓になじむ様に、
型紙を作って、ぴったりと思う大きさや形を
全部で4種類デザインしました。

私が小さな頃から、いろいろなものを作って下さった
職人さんの長年の技が美しいです。


3日のお昼にはLUNCH PARTYも開催します。
真夏のパーティが今から楽しみです。


みなさま、夏のお楽しみに
ぜひぜひご予定下さい。


THINGS around GOCHISO
2014年8月2日(土)12:00-19:00
   8月3日(日)11:00-18:30

LUNCH PARTY
8月3日(日)12:00-13:30
ticket : ¥2,500(food + 2 drink)
ご予約はfoodgochiso@gmail.comまで





2014年4月25日金曜日

みこりん食堂 4月26日のお献立

久しぶりのみこりん食堂のお知らせに、
たくさんの「いいね!」を頂戴しありがとうございます。

昨年は、新しくはじめたお料理とケータリングの
プロジェクトGOCHISOに、息を吸うのも忘れるくらい
とてもとても集中して、緊張して取り組んでいたので、
ずっと続けていた食堂をなかなか開けることができませんでした。


けれど、最近
「もう食堂はやらないの?」
「最近食堂やっていないの?」
「またやってよ。」
と、言って頂くことがたくさんあって。

いつの間にか、みんなの生活になじんでいって
いたんだなぁ、と教えてもらうことができました。

それは、とてもとても幸せなメッセージでした。

ロンドンから戻って、
平日は仕事をしながら始めた「みこりん食堂」。
あっと言う間に3年以上経ったようです。

そんなわけで、
今年は、またなるべく開けたいな、
という気持ちになっています。


「みこりん食堂」で作っているごはんは、
私が家族と食べたいごはんです。

繰り返しの定番のものがあって、
旬のものが少し入って、
ちょっと手間のかかるものや、
安くておいしくてボリュームがあるものも。
あたたかいごはんとおみそ汁と、
たっぷりのあたたかいお茶があるような。

たわいのない日常や近況のおしゃべりと、
特別でないごはんです。

またぼちぼちとやっていきます。
ぜひひやかしに、来て下さい。

<お献立>
・ハンバーグ
・鯖の味噌煮

つけ合わせは
・フキノトウの入ったたまご焼き
・きんぴらごぼう
・キャベツの浅漬け
・もやしと小松菜のおみそ汁


みこりん食堂
住所:武蔵野市吉祥寺本町1-25-21
営業時間:12:00-19:00

吉祥寺駅北口を出て、右側に線路沿いを進むと、
ファミリーマートとナポリタン屋さんの間を入って
すぐの右側にあるのがmikorinです。

2014年4月22日火曜日

さくらのはなのちるをみている。


はるの、終わっていくのをみている。

細くて冷たいはるの雨に、
終わりかけた八重桜の花びらの
たくさんたくさん散らされて。

道の端に吹き溜まるのを

見つけてそのふかふかに、
こっそり手を入れてみる。

手のひらから正大に
吹かれていく花びらを。


みている、

ふわふわで白いふかふかの

スポンジの。

ケーキの上に散らしてみたい。


はるうまれのあの子にそっと。

届けてみたい。
そんな気がする。


くもり空。

さくらのはなのちるをみている。



2014年3月17日月曜日

Dubaiの風。

ヒースロー空港に着くと、
出発便が2時間遅れているらしいことが分かった。

Dubaiで乗り換えないといけないのだけれど、
間に合うかしら?

と聞いてみたけれど、
何とも言えないから、Dubaiに着いたら
とにかく急いでゲートに向かえ、とのことだった。

そして、やっぱり、
間に合わなかった。


その日の夜中3時の振替便のチケットを取るのに3時間も並んで、
やっとDubaiのホテルに移動できることに。

目的地と違う場所にたどり着くのは不思議。

冬のロンドンと
冬の東京の間。























南の国に特有の、
甘くてあたたかな風。


せっかくだからと乗った
シティーツアーのバスは、
程よい空調と、
窓からの夏の陽射し、
アラビア語なまりのほとんど聞き取れない英語のガイド。

いろいろな国や年代の乗客。

うとうとする。
夏休みの安心なお昼寝みたい。


南国の、気怠くて、
少しいいかげんな雰囲気。

幻みたいな、高層ビル群。

バカンスのビーチ。

お祈りの声。

鮮やかな黄色の花。

なまぬるい風。


ここがどこか、
いまがいつかすら、
わからなくなるみたい。