夕方に母とメールをしていたら、
先週のweb掲載のレシピをチェックしてくれていたようで、
「今晩、鶏団子のお鍋にtryしてみるよ。」と
送ってくれた。
レシピ作りは、再現性がとても難しいので、
伝えたかったように上手に実際のお家で作れているのか、
いつもとても心配になる。
夜ごはんの時間の頃、
そわそわとしていると、
「美味しかったよ。お父さん美味しい連発。
鶏団子、フワフワで味も丁度いいわね。
色々に使えそうなのでメモしておこうっと。」と
送ってくれた。
スプーン2つを使って、フットボール形につくるお団子も、
親指と人差し指の間から、ムギュッと出してつくるお団子も、
いつか母が教えてくれたなぁ、と思い出した。
レシピはラブレターだな、と思う。
どう書いたら、
どういう食材や調味料を使ったら、
どういうポイントを載せたら、
どういう手順の書き方をしたら、
伝えたいお料理をお家でも作り易く届けられるかな。
ということを、とてもとても考えながらつくっていて、
何度も頭の中でいろいろなお家のキッチンを想像して、
何度もいろいろなシチュエーションの作ってくれるだろう人を想像して、
何度も書き直したり、
何度も調味料を調整したり、手順を考え直したりする。
大切な人をおいしいもので喜ばせたい、幸せにしたいな、
という気持ちに届くような提案を考えたいし、
もし、そのレシピをせっかく選んでくれたなら、
なるべくその気持ちに応えられるような、
おいしかったと思ってもらえるレシピでありたいな、思っている。
おいしいもので大切なだれかを喜ばせたいな、って
いう気持ちが愛みたいなものだとするならば、
その気持ちを文字にして書き綴ったレシピは、
ラブレターみたい、と思う。
今晩は、
母の大切な人を、少し幸せにしたようだった。
なんだかうれしくて少し、泣けちゃう。