2013年6月18日火曜日

手仕事のこと。


その人が、
長年の中で培ってきて、
身体に染み付いた動き、
や、その手、みたいなものを、
私はとても尊敬をしていて、
そいうことをとても愛おしく思っている。


同じ大きさに切られていく
シフォンケーキ。

細かい線のある紙に、まっすぐに、
複雑に引かれて線。

何か分からない機材と機材が、
何か分からないラインできれいに
つながれていく。

重ねられて、まっすぐに,
緩やかに、裁たれていく生地。

シャッターを押す瞬間の、
呼吸。


そいうものを目の当たりにすると、
尊敬と幸せに満ちたような気持ちになる。


現在、川口のsenkiyaさんで開催されている、
靴屋のcoupeさんの展示会で、
お料理を提供させて頂いている。

靴を試着されているお客様の、
足下にすっとしゃがんで、
靴屋の彼らが
靴と、足の様子を丹念に探る姿を見るとき、

私はいつもとても崇高なものを
見ているような気持ちになる。

今、目の前に見ている、
何気ないその光景に至るまでに、
かかったであろうはずの、
とても長い年月に思いを馳せてしまう。

それを支えてきたはずの、
靴作りへの想い、や、愛、
みたいなもののことを
考えてしまう。


手を使って仕事をする人達の、
時々の何気ない仕草に、
その人が長い時間をかけて、
何かと大切に向き合ってきた気持ち、
みたいなものを思う。

胸がとても、ぎゅぅ、となる。


senkiyaさんのお庭は、
今あじさいが色づいて、
とてもきれいです。

お料理がお暇になった時間の、
傾いた陽のなかで、
そんなことを考えていた。

とても幸せな日曜の午後でした。

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